農業振興


更新日: 平成26年11月18日(火曜日)  編集者: 管理者



視察研修の2日目は、
農業振興、農地再生と耕作放棄地対策として、優良農地の保全と、農家の新たな所得確保を図るべく、耕作放棄地において薬草の栽培実証を行っている新潟県新発田市へ

作物の選定については、
・手間いらず
・軽量で運搬が容易
・猿害に強いもの
に着眼し、特産化への取り組みを行うとし、薬草、ニンニク、ダッタンソバ、ワラビ、クワ等などが選ばれている。

特に薬草栽培は、市長の農業振興策の一つで、漢方薬原料の生産を目的として行い、耕作放棄地等を活用することによって、優良農地の再生とともに、農業者の所得の確保を図る。市長肝いりの施策とのこと。

チャイナリスクと国内産の薬用植物に対するニーズに呼応、先駆的な産地づくりと優良農地の再生を目指している。

そんな中、
・新規参入者
・素人からのスタート
・試行錯誤
などの悪条件ではあったが、調査や薬品メーカーへのアプローチと同時に栽培実証も行なってきた。

「習うより慣れよ」の精神でアクティブに行動してきたが、先進自治体もあり、契約栽培という業界の現状、なかなかメーカーの反応も悪く悪戦苦闘をしてきたとのこと。

そんな活動も一年半が経過したころ、ひょんなキッカケで東京生薬協会との出会いがあり、栽培実証試験の話が進んだ。
ただ、当初、新発田市を含め9自治体からアクションあり、契約までの道程は並大抵のものではなかったと推測された。

他の産地は、メーカー等との契約栽培を進める中、新規参入者として残された道は、国内栽培化の重要性を訴える東京生薬協会しかないと考え、強い意思の元、粘り強く協議を重ねた結果、5年間の連携協定締結となった。

・栽培実証に関する協定締結は3自治体目
・5年間の協定で産地化を目指す
・現在、8品目17.5aで栽培実証中

産地化へ向けた課題は、栽培技術の確立と、作業効率化。
早めに品目の絞り込みを行い、密度の濃い栽培実証を行いたいとのことでした。

担当係長のアクティブな行動力と、そこから生まれた出会いやつながりがもたらした成果だと感じました。

まだまだ栽培実証がスタートしたばかりですが、今後の動向が気になる施策です。

わが町も町の方向性やビジョンを明確にし、具体的な施策を打ち出すべき。
そして、これで何とかするんだという強い意志のもと、アクティブな行動力が求められます。


新潟県新発田市
http://www.city.shibata.niigata.jp/

東京生薬協会
http://www.tokyo-shoyaku.jp/

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